看護師が知っておくべき心外ドレーン管理

心嚢ドレーン
心臓血管外科の開胸術後などに留置されることのある心嚢ドレーン。ミルキングする際の注意点について説明します。

心嚢ドレーン

心嚢ドレーンは心臓血管外科の開胸術後などに留置されることのあるドレーンです。目的としては心嚢に溜まる液を排出することで心タンポナーデとなることを防ぐことが挙げられます。心臓血管外科の術後では止血剤の投与がされることが多くあり、ドレーンをミルキングしなければドレーンが詰まってしまうこともあるためミルキングをする必要がありますが、ミルキングをする際には注意しなければならないことがあります。

ミルキング時の注意点① 不整脈の出現

心嚢ドレーンは心嚢に留置されており、ミルキングすることによる刺激が心臓に伝わり、不整脈が出現することがあります。そのため、ミルキングをする時にはモニターを見ながら実施して不整脈の出現に注意しながら行う必要があります。

実際に私や同僚が経験したことのある事例としては心嚢ドレーンをミルキングしてPACが出現したこともありますし、SRであった患者がAfとなってしまったこともあります。

不整脈の出現を恐れて心嚢ドレーンが閉塞して心タンポナーデになってしまっては最悪ですので、不整脈の出現の可能性を念頭に注意しながらミルキングを行う必要があります。

ミルキング時の注意点② バイパスしたグラフトへの影響

冠動脈バイパス術(CABG)の術後にも心嚢にドレーンが留置されます。冠動脈バイパス術後に留置される心嚢ドレーンをミルキングするとバイパスしたグラフトが取れてしまい、大量出血につながってしまうことがあります。そのため冠動脈バイパス術後では特にミルキングをしていいのか医師に確認して行う必要があります。CABGごについても心嚢ドレーンが閉塞して心タンポナーデになってしまっては最悪ですので、グラフとへの影響を与える可能性を念頭に注意しながらミルキングを行う必要があります。


まとめ

心臓血管術後などに留置される心嚢ドレーンの管理について説明してきました。もちろんドレーンを閉塞させてしまってはいけせんのでドレーンのミルキングは必要なことですが、不整脈やグラフトがとれるといったことは生命に直結する事象を引き起こしかねないものであるため知識を持って管理していただけたらと思います。

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