心臓の弁置換術の大動脈弁置換と僧帽弁置換(形成)。その2つの術後では血圧管理がより低め管理(より厳密)になることがあり、その理由について説明していきます。
大動脈弁置換、僧帽弁置換(形成)
大動脈弁置換や僧帽弁置換(形成)は弁の高度な狭窄や閉鎖不全の際に人工弁や生体弁に置換することや僧帽弁では形成術が行われるものになります。人工心肺を使用する手術で侵襲は大きく、術後は集中治療室管理となり、術後の循環動態の変動も容易に起こる大きな手術です。特に術直後は血圧管理が重要で厳密な管理が要求されます。どちらの弁の手術でも血圧管理は厳密に行わなければなりませんが、大動脈弁と僧帽弁とではその2つで比較した時により血圧コントロールを厳密にしなければならないのが僧帽弁の術後になります。
心臓の収縮期はどちらの弁に負荷が多くかかっているのか
血圧には収縮期と拡張期血圧があり収縮期血圧の方が高いことはみなさんご存知の通りです。では収縮期の時の大動脈弁と僧帽弁はどうなっているのかを考えてみてください。収縮期の大動脈弁は開いている、僧帽弁は閉じています。つまり収縮期には僧帽弁への負担は大きくなるのです。逆に拡張期には大動脈弁は閉じており、僧帽弁は開いているため大動脈弁への負担が大きくなります。収縮期の方が圧が高くより負荷が大きくなるため僧帽弁への負担の方が大きくなり、より血圧のコントロールが低めに設定されることとなります。
まとめ
大動脈弁と僧帽弁の術後の血圧管理でより厳密に管理が必要な理由について説明してきました。どちらの弁の手術で厳密な血圧管理は必要ではありますが、より僧帽弁の置換(形成)術の方が厳密となる理由を念頭において、理解した上で術後管理をしていただけるとただ漠然と医師の指示に従うだけでなく、より良い術後管理に繋げられると思います。



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