看護師が知っておくべきTUL(経尿道的尿路結石破砕術)の術後看護

経尿道的尿路結石破砕術

尿路結石破砕術は泌尿器科領域でも広く行われる手術の一つであり、看護師が関わる機会も多く、新人看護師でも早い時期から担当することがあります。TULの術後の看護について説明していきます.

経尿道的尿路結石破砕術

経尿道的尿路結石術(TUL)は結石の自然排石がのぞめない場合や経皮的破砕術でも排石されない場合などに行うものです。結石が腎盂にもあり経尿道的な手術だけでは結石の除去が困難な場合には経尿道的手術に併用して背中のあたりからアプローチして腎盂側からも結石の破砕を行いますが、その分手術の侵襲は大きくなり、背中に傷もできるため疼痛の出現もあります(ECILS)。

TULの術後の看護のポイント

術後看護のポイントとしては血尿、尿道留置カテーテルの違和感(膀胱刺激症状)、敗血症が挙げられ、それぞれ説明していきます。

血尿

結石を破砕すると、多少なりとも尿管などに傷がついてそこから出血をします。そのため術後は血尿が出ます。血尿が出ることはある程度は仕方のないことではありますが、0.5%以上が持続すると凝塊血ができ、尿道留置カテーテルの閉塞の原因にもなりますし、出血により貧血となりますので、止血剤の投与をすることもありますし膀胱洗浄などの処置が必要となる場合や出血が止まらない場合には止血のための手術が必要となることもありますので、医師報告の上、指示を仰ぐ必要があります。

尿道留置カテーテルの違和感(膀胱刺激症状)

経尿道的手術だけではなく多くの手術の術後には尿道留置カテーテルが挿入され、膀胱刺激症状が出現しますが、結石除去術後では膀胱刺激症状が出現する理由は尿道留置カテーテルが挿入されていることだけではありません。尿管結石破砕術では術操作で尿道や膀胱、尿管が傷つくことがあり、それらが刺激を受けることで尿意を感じやすくなることがあります。患者にとっては不快な症状ですし、血圧上昇にもつながってしまうこともあり、鎮痛剤を使用するなど膀胱刺激症状の緩和をする必要があります。

敗血症

尿管結石の手術後で最も注意するべきことは敗血症、敗血症性ショックです。尿管結石を破砕するとその結石に付着していた細菌が散らばり、それにより腎盂腎炎から敗血症となってしまうことがあります。敗血症性ショックとなった場合にはカテコラミンの使用や挿管の必要となることもあり、集中治療室での治療が必要になります。そのためH Rや血圧、発熱の状況、意識レベルの変化、呼吸数などショックバイタルになっていないか注意して観察する必要があり、そういった兆候があれば早期に医師に報告して対応してもらう必要があります。

まとめ

尿管結石破砕術後の看護のポイントについて説明してきました。血尿や膀胱刺激症状のようなほぼ出現することから敗血症(敗血症性ショック)のような稀ではありますが絶対に知っておかなければならないことを考慮しながら術後看護に役立ててもらえたらと思います。


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