頸動脈ステント留置術(CAS)の術後看護

脳外科

脳神経外科領域の治療で頸動脈狭窄に対して行われる頸動脈ステント留置術(CAS)。その術後の看護師が知っておくべき注意点について説明していきます。

頸動脈狭窄

頸動脈にコレステロールが付着してプラークが形成され、それにより頸動脈が狭窄してしまいます。頸動脈狭窄によって脳への血流がが減少し脳梗塞の原因となります。

頸動脈ステント留置術

頸動脈狭窄に対しての治療として頸動脈ステント留置術が行われます。バルーンカテーテルで拡張し、その部位にステントを留置して血流が確保されるようになります。
その治療によりいくつか注意しなければならないことが生じてしまいます。特に注意しなければならないこととして過灌流症候群、頸動脈洞反射、(穿刺部位の)仮性瘤を挙げられます。

全身麻酔をかけて行いますが、それに付随する観察点についてはこのページでは触れませんのでご了承ください。

過灌流症候群

狭窄していた部位を広げることにより急に多量の血液が脳に送り込まれることになります。痙攣や頭痛、麻痺、頻度は少ないものの脳出血などに注意が必要となります。予防のために血圧管理が重要となります。医師に術後の血圧管理指標を確認して厳密に管理していく必要があります。また症状の出現時にはすぐに医師に報告します。意識レベルや瞳孔所見、痺れや四肢の動きなどに注意して観察します。

頸動脈洞反射

頸動脈の分岐部付近に圧受容器があり、頸動脈の治療処置によってその圧受容器が刺激され、徐脈や血圧低下をきたすことがあります。血圧が低すぎると脳への血流が少なくなり脳梗塞の原因になることあったり、全身への血流が保てなくなります。対応としては医師指示の下、硫酸アトロピンや昇圧剤の使用、場合によっては一時的ペーシングを使用することもあります。

仮性瘤

治療にはカテーテルを用いますが鼠径部の動脈からの穿刺では術後圧迫止血されますが、仮性瘤のリスクはあります。圧迫止血部位の周辺の観察を注意して行う必要があります。術後の安静度を確認してアプローチ部位が鼠蹊部であれば、その安静が保たれるようにしなければなりません。

まとめ

頸動脈狭窄に対するステント留置術の術後に特に注意する必要があることについて説明してきました。治療による影響がどういったものがあるのかを知っているのかがまず大事になります。血圧は低くなる可能性もあれば高くなりすぎてもダメで難しいコントロールとはなりますが、血圧管理がとても重要になります。知識を持って早め早めの対応ができるようになっていただければと思います。

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