胸水などのドレナージのために胸腔ドレーンの留置や胸腔穿刺が行われることがありますが、一度に多量に排液しすぎると再膨張性肺水腫となってしまう場合があります。そのことについて説明していきます。
胸腔ドレナージをするとき
胸水が溜まる原因は心不全、肝不全、腎不全、高度な栄養状態の低下、外傷による出血など様々ありますが、それらが貯留してくると肺が膨らむスペースが狭くなり呼吸状態が悪化する場合があります。それを改善させるために胸腔ドレナージが行われます。胸腔ドレーンを留置することもあれば胸腔穿刺でその場限りとなることもあります。
再膨張性肺水腫
胸腔ドレナージで注意が必要となるのが再膨張性肺水腫です。
再膨張性肺水腫は胸水などで膨らまず、それにより虚脱していた肺が、胸水などがなくなり、再膨張した場合に毛細血管の浸透圧亢進や肺血流の再灌流によって起こる肺水腫とされています。肺水腫であり、それによる呼吸状態の悪化も起こりえます。そのため実施後も胸水が改善して呼吸状態が良くなると安心せず、肺水腫による呼吸状態の悪化の懸念もしておかなければなりません。
一日○○mlでクランプの指示
胸腔ドレーンを留置した時に一日○○ml排液されたらクランプといった指示を聞いたことがあるかもしれませんが、それは再膨張性肺水腫予防のための指示です。急激に排液されることで肺の再灌流が起こるなどによって再膨張性肺水腫が起こってしまうため、排液をするペースを調整しています
まとめ
胸腔ドレナージ後の肺水腫である再膨張性肺水腫について説明してきました。胸腔ドレナージは多くはありませんが決して珍しいものでもありません。再膨張性肺水腫は教えてもらわないとなかなか知る機会はないものかと思います。そのため、それを知り、そういうリスクがあるということを頭に入れて看護できるのかが大事なことになると思います。



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