血圧が下がる看護場面が様々あります。集中治療室ではAライン(動脈ライン)があり、血圧が24時間観察でき、血圧が低下するのもその場でわかります。今までの経験の中で、看護している中では血圧が下がったことのある場面について説明していきます。もちろん集中治療室にいる患者は循環動態が不安定でより血圧の変動が起こりやすいということはありますし、全員がなるわけでもありません
①経管栄養投与時
経管栄養投与している時に血圧が低下することは臨床の現場ではよく見かけます。その理由としては、経管栄養を投与することで腸管に血流が集まり、循環する血液量が一時的に低下して血圧が低下することが考えられます。そのため循環動態が不安定な患者では特に経管栄養投与する際には血圧の低下がないかモニタリングしておく必要があると思います。また、間欠的に経管栄養を投与している患者で、経管栄養投与で血圧低下が起こる場合には次の経管栄養投与の時にも血圧が低下する可能性が十分に考えられるため、より注意して観察する必要があると考えます。
経管栄養中に血圧を確認するのは集中治療室くらいかとは思いますが、一般病棟でもそういう血圧低下の可能性のあるものであるとの認識を持ってもらうことが大切かと思います。
②食事
食事をとっている際やその直後にも血圧が低下することがあります。理由は①の経管栄養と同様ですが、食事を摂ることができるような状態の方であれば、全身状態としては良好なことが多く、そういった要因から①の経管栄養投与の場合より血圧変動の幅は小さいこともあると思います。
③離床
離床によっても血圧は下がることがあります。特に術後など安静から離床をする時にはよく血圧が低下する場面に遭遇します。臥床からギャッチアップするだけで血圧が低下することは珍しいですが、経験したことはあります。離床する時に特に血圧が下がる場面として端座位や立位をとった時が挙げられます。それらの時に血圧が低下する要因としては端座位や立位では血液が下肢に集まってしまい、血圧が低下することが考えられます。そのため端座位や立位をとる際には血圧に注意するとともにめまいや浮遊感などといった自覚症状にも注意して離床を進めていく必要があります。
④体位変換
体位変換をするだけでも血圧が下がりうることがあり、何度も経験したことがあります。一般的に体位変換は褥瘡予防のために左右を交互に向けて除圧することが多いかと思いますが、それだけで血圧が変動することがあります。その要因としては向きによって心臓に戻ってくる血液量が変化することやそれによって拍出する血液量が変化することが考えられます。
そのため体位変換する時には血圧の変動にも注意して行う必要があります。
まとめ
日々の看護の中で血圧の下がることのある場面について説明してきました。血圧が低下するから何かをするのをやめてしまうのではなく、血圧が下がる可能性があるから注意して観察しよう、血圧が低下したらどういうふうに対応しようということを考えて看護をしてもらえたらと思います。血圧が下がる可能性のある場面を知って注意できるようになってもらえたらと思います。



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