術後尿道留置カテーテルは尿量管理のためなどに留置されることの多いものであります。しかし、患者にとっては膀胱刺激症状を生じ苦痛となります。程度の差はありますが、私の体感としては尿道留置カテーテル留置される患者のうち7−8割が膀胱刺激症状を訴えを聞きます。
膀胱刺激症状とは
膀胱刺激症状は強い尿意切迫感などを指します。その原因として尿道留置カテーテルが留置されることによる刺激が原因と考えられる場合の対処法について説明していきます。
1、尿道留置カテーテルの固定の仕方を変える
術後の尿量留置カテーテルの固定はきつめに固定していることがあります。その固定を少し緩めに固定し直すことにより刺激が緩和されることがあります。簡単にできることなので、膀胱刺激症状を患者が訴えた場合にまず第一に行なってみることをお勧めします。
2、鎮痛剤を使用する
尿道留置カテーテルの固定を変えても膀胱刺激症状が改善しない場合には鎮痛剤の使用を検討します。アセトアミノフェンやNSAIDsを患者の既往歴や腎、肝機能を考慮して選択します。特に泌尿器科領域の手術後では尿道や膀胱の傷など術部位の痛みからくる場合もあるので膀胱刺激症状が改善することもあります
3、抜去できないか相談する
不必要に尿道留置カテーテルが留置されることはありませんが、患者の状況によっては尿道留置カテーテルの抜去を医師に相談してみることも考慮してもいいと思います。尿道留置カテーテルがあることで患者が不穏になる場合もあるため抜去できないか医師に相談し抜去することで膀胱刺激症状が落ち着くことで安静が保てたり、血圧上昇を防ぐことにつながることもあります。男性の場合には尿瓶での対応がしやすいためより尿量管理だけであれば行いやすいのではないでしょうか。ただ、尿道留置カテーテルの抜去は最後の選択肢として検討していただく方がいいと思います。
まとめ
膀胱刺激症状の対処法として私が実践していることについて説明していきました。これらの方法でも改善しない場合もあります。その場合にはその他の鎮痛剤を医師と相談することや尿はきちんと排出されていることを患者に説明して理解してもらうなどでの対処が考えられます。対処法1は容易なので試してみてください。2は薬なので慎重な検討の上で考慮してみてください。



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