看護師が知っておくべき血尿が出た時に行われる治療

泌尿器

尿管結石や膀胱腫瘍など様々な要因で血尿が出現することがあります。経過観察で問題ない時もあればなんらかの治療を必要とする場合もあります。治療が必要になった時にどのような治療が行われるのかお伝えしていきます。

血尿が出る例

血尿が出る例を挙げていきます。

・尿管結石や膀胱腫瘍
尿管結石が尿管などの尿路を傷つけてしまい、血尿が出ることがあります。膀胱腫瘍から出血することがあります。また、これらの手術を受けることで術後には止血していても多少なりとも血尿が出ます。

・前立腺
前立腺全摘術や前立腺肥大に対して行う切除術では術後に血尿が出ます。

・膀胱炎
膀胱炎では程度にもよりますが、血尿が出現することがあります。

・腎臓
腎炎など腎臓に問題がある場合に血尿が出ます。

・尿道損傷
まれではありますが、尿道留置カテーテルを留置する時の手技や導尿などで尿道を損傷してしまって血尿が出現することがあります。

これらの要因などで血尿が出現します。根本的にはその原因に対して治療を行わなければなりませんが、血尿が出続けることで貧血になるなどが問題となり、対処療法も同時に行われます。

内服

血尿に対して行われることとして、まずあげられることとしては止血剤の内服です。カルバゾクロムスルホン酸Na(アドナ)やトラネキサム酸(トランサミン)などの内服をして、経過を見ていきます。

点滴

手術後など内服困難な場合には点滴で止血剤を投与します。カルバゾクロムスルホン酸Naやトラネキサム酸などの止血剤を投与します。

膀胱灌流

血尿が濃い場合には膀胱灌流を行う場合があります。血尿が濃いと尿道留置カテーテルの閉塞の原因なる場合や尿閉の原因になってしまいます。それらを防ぐために膀胱灌流を行います。膀胱灌流を行うためには3wayカテーテルを留置する必要があります。

膀胱洗浄

膀胱内に凝塊血ができ、尿閉になっている場合などに膀胱洗浄が行われます三孔先穴カテーテルという太めのカテーテルを経尿道的に挿入して膀胱内の洗浄を行います。尿道留置カテーテルのまま膀胱洗浄を行う場合も少なくありませんが、凝塊血が多い場合などで回収し切れていない場合などではカテーテルの太さが三孔先穴カテーテルの方が太く、目的が達成されやすくなります。これは医師により行われる処置です。

牽引固定

主に前立腺からの出血の場合には牽引固定を行うことで止血を試みることがあります。ここでいう牽引固定は尿道留置カテーテルを引き気味に固定することで、膀胱内で膨らんでいるバルーンで前立腺を圧迫することで圧迫止血を行うことです。尿道留置カテーテルの固定を勝手に変えないようにしてください。

手術

上記のような対処をしても、止血が得られずに血尿が濃くなってしまう場合や貧血が進行し続ける場合があります。そういった場合には止血術が行われます。

まとめ

血尿が出現した時に行うことについてお伝えしてきました。初めは内服など侵襲度が低いものから行い、徐々に侵襲度の高くなるものに移行していきます。侵襲度が高くなるにつれて疼痛なども出現しますので、鎮痛剤の使用など治療に伴う苦痛の解決もしていく必要があります。貧血の状況にも注意して採血データの確認も必要です。血尿に対して行われる治療の選択肢を頭に置いておけるようにしてください。

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