膀胱全摘術後に挿入される尿管ステント。内ろう化されていませんが、その目的などについて説明します。(尿管ステントをスプリントカテーテルという場合もあります)
膀胱全摘
膀胱全摘術後には膀胱の代わりをするために尿路変更が必要となります。回腸新膀胱、回腸導管、尿管皮膚ろうの3つが選択肢となりますが、そのいずれにも術後尿管ステントが留置されます。術後の経過でいずれは抜去して退院となりますが、抜去することで尿の流れが悪くなって尿路感染を起こす場合もあり、留置したままで退院をせざるを得ない場合もあります。
尿管ステントの目的
膀胱全摘をした時に尿管を新膀胱などに繋いだりしますが、術操作によって尿管が浮腫を起こします。それにより尿管が狭くなり、尿が出てこなくなり、腎盂腎炎などの原因となります。そのため尿管の浮腫が落ち着くまでは尿管ステントを留置して、尿管の浮腫が改善してステントがなくても十分に尿が出るようになってから尿管ステントを抜去することとなります。
尿管ステントの左右
尿管ステントは左右の腎盂に留置されます。どちらかだけが詰まることもありますが、2つのステントがそれぞれどちらの腎盂に留置されているているのかわからなければ、医師に報告する時に不十分な報告となってしまいます。そのため術後に尿管ステントはそれぞれ左右どちらに留置されているのか確認しておく必要があります。施設によっては右尿管ステントは赤いステント(右:Right、赤:Red)とRを合わせてわかりやすくしているところもあるようです。
回腸新膀胱の尿管ステント抜去
回腸導管や尿管皮膚ろうの場合には尿管を抜去する時にはストーマから出ている尿管ステントを抜去するだけで導管などを貫いていることはありませんが、回腸新膀胱の場合には新膀胱をステントが貫いて腹部から体外に出ている状態となっています。回腸新膀胱は尿管ステントを抜去すると新膀胱にその尿管ステントがあった分の小さな穴が残ることになります。そのことについて医師に質問したところ、大きな問題となることはなく、自然とその穴は塞がってしまうそうです。
まとめ
膀胱全摘術後に留置される尿管ステントについて説明してきました。目的を知っておくことや左右どちらにどのステントが留置されているのかを知っておくことは大事なことになると思います。



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