前立腺がんが疑われる時に行われる前立腺針生検は泌尿器科領域での看護では比較的侵襲の少ないものですが、麻酔をかけて行うもので、その検査後の看護について理解しておく必要があります。検査後観察のポイントをお伝えしていきます。
前立腺とは
前立腺は膀胱の出口にあって尿道を取り囲む構造となっており、サイズは数センチ程度で栗の実大の大きさと例えられます。前立腺のはたらきは精子の運動を助ける精液の分泌が中心です。
前立腺針生検の目的
前立腺特異抗原(PSA)は前立腺がんの簡便で有用なマーカーですが、確定診断とすることはできないため前立腺がんが疑われ場合に確定診断する目的で行われます。
一般に
①PSA 4.0mg/ml以上
②直腸内触診で前立腺に硬結など異常を触知する
③経直腸的超音波診断法にて異常所見がある
といったいずれかの場合に生検を行います。
前立腺針生検の検査法
経直腸的生検と経会陰的生検があり、経会陰的生検は清潔で正確にとれるのが利点です。
前立腺針生検後の観察
前立腺針生検は全身麻酔で行うこともあるが腰椎くも膜下麻酔で麻酔をその部位から尾側にのみかけて行うことができ、全身麻酔よりも侵襲が小さくなるためよく選択されます。
観察観察ポイント
術後観察のポイントとしては血尿の有無やその程度、腰椎くも膜下麻酔であれば下肢の痺れや触覚とその経時的変化を確認していくことが大切なポイントです。そのほかバイタルサインの測定は当然のこととして、麻酔が切れてくると膀胱刺激症状が出てくる場合が多く見られ、その症状緩和も必要なことになります。安静解除や尿道留置カテーテルの抜去はその日のうちに行われることも少なくないと思いますが、各施設の基準に沿って対応してもらえたらと思います。
・バイタルサインの測定して異常の早期発見に努めます。
・尿量、血尿の観察し血尿が多く出ている場合には医師報告していきます。
・膀胱刺激症状(尿道痛、尿意、便意)→鎮痛薬の投薬、ミルキング、固定しなおすなど。
・(腰椎くも膜下麻酔の場合)下肢のしびれ、触覚を確認し基本的には時間の経過とともに改善が見られるものですが、改善しない場合などは医師に報告していきます。安静解除となった際に痺れなどが残っていると転倒のリスクが高くなるため、歩行は見送るなど考えなければなりません。
まとめ
前立腺針生検の看護観察のポイントについてお伝えして来ました。施設によってCPなどに多少ばらつきはあると思いますが、ポイントとなることは大きくは変わらないと思いますので、参考にしてみてください。



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